GK川島 決意の激走!心境語る

 サッカー日本代表に招集されたGK川島永嗣(32)が1日から東京近郊でスタートした日本代表合宿に参加し、代表生き残りに強い決意を示した。今季は所属するベルギー1部、スタンダールで出場機会を失い、退団を公言済み。バヒド・ハリルホジッチ監督からも心配する声をかけられている。逆風の中で挑む代表戦への心境を聞いた。

 初夏の乾いた風が吹き抜ける練習場を、必死の形相で川島は駆け抜けていた。合宿初日の練習はフィジカルメニューが中心。ピッチの縦の辺をダッシュし、横の辺を流すインターバル走をフィールドの選手と並んでこなした。ハリルホジッチ監督から「あまり追い込まなくていい」とストップが入るほど。3周をこなしたぐらいでさすがにペースダウンしたが、今回の代表合宿にかける強い決意が表れていた。

 「何年ぶりかに走りました」と笑って練習を振り返った川島は「代表も見据えつつコンディションを整えてきている」と、体調面に問題がないことも強調した。だが、気持ちの中では危機感を募らせている。「初めて会って話した時も、試合に出てないと代表に呼べないぞと言われていた。自分も感じているし、当たり前のことと思う」。今回は実績で呼ばれたが、次はどうなるか分からない。そんな思いをにじませた。

 ハリルホジッチ監督は、基本的に所属クラブで試合に出ていない選手は代表に呼ばない姿勢を見せている。川島は昨秋に正GKの座を失い、ベンチ外になる試合も多かった。今季終了後、スタンダールを退団すると明言し、欧州内での移籍を模索中だ。だが、そんな状況でも指揮官は「今回は彼がどんな状態かを見たい」と招集した。「彼はいい状態で来てくれる」という信頼が一つの理由となった。

 この状況に甘えてはいられない。「自分の挑戦は向こう(欧州)で勝ち残っていくこと。こういう時期がGKのキャリアにつながっていくと思う。まずは今回の代表につなげていきたい」と意気込んだ川島。今回のW杯予選は、日本代表の再出発となると同時に、川島個人にとっても再出発への重要な一歩になる。

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