FIFA会長辞任見解「信任得られず」

 国際サッカー連盟(FIFA)のジョセフ・ブラッター会長が2日、辞意を表明した。

 FIFAの公式ウェブサイトにはブラッター会長の見解文が掲載されている。以下、和訳の要旨。

 「会長としての仕事について、そして、すばらしいスポーツであるフットボールやFIFAと一心同体であった40年間について熟考してきました。私はFIFAを何よりも愛しており、FIFAとサッカーにとって最良の選択だけをとりたい。再選挙はやむを得ない。それがFIFAにとって一番のことだと信じるからです。選挙が終わってもFIFAの挑戦は終わらない。FIFAには解体的出直しが必要なのです」

 「私はFIFAのメンバーからは信任を得ましたが、世界のファン、選手、クラブ、フットボールといったFIFAと同じようにフットボールを愛してやまない人々からの信任は得られていないと感じます」

 「ですから、私は臨時総会を持って辞任することを決意しました。それまでは職責を果たしたいと考えております」

 「次回のFIFAの総会はメキシコシティーで来年5月13日に行われますが、これでは不必要な遅滞を生じさせてしまうでしょう。私は最も早いタイミングで、後任を決めるための臨時総会を開催することをエグゼクティブ・コミッティーに強く求めます。この選挙はFIFAの規約にのっとって行われ、立候補者に選挙活動のために十分な時間が与えられなければなりません」

 「私は立候補しませんので、選挙には縛られませんし、今まで行ってきた以上の長期的視野に立った組織運営や構造改革が可能になるでしょう。ここ数年、われわれは事務的な改革に一生懸命取り組んできましたが、続けていかなければならない一方で、十分ではなかった」

 「エグゼクティブ・コミッティーはわれわれがコントロールできない各大陸の代表からなりますが、彼らの行動にもFIFAは責任を持つ。われわれは抜本的に変わらなければなりません」

 「エグゼクティブ・コミッティーの規模は縮小されなければならないし、そのメンバーもFIFAの総会によって選出されるべきだです。役員会の全員に対する統合的なチェック機能も各大陸ではなく、FIFAを通じてつくられなければならない。任期の期限も会長だけではなく、エグゼクティブ・コミッティーのメンバーについても定める必要がある」

 「私はこうした改革のため戦ってきたが、ご存じのように妨害を受けてきました。今回、成功できるわけです」

 「FIFAとその利益を重んじる気持ちがが私に今回の決断をさせました。FIFAの会長である私を構造的、法的に支えてくれた人々、そして、われわれが愛するフットボールに貢献してくれた全ての人々に感謝したい。私にとって何よりも問題なのは、こうしたことがいつ解決するのか、ということです。フットボールは勝者です」

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