クラマー氏 JFA大仁会長がしのぶ
「日本サッカー界の父」と呼ばれたドイツ人指導者のデットマール・クラマー氏が17日に90歳で亡くなったことを受け、日本サッカー協会(JFA)の大仁邦弥会長(70)が故人をしのんだ。
「突然の訃報に驚いています」とした大仁会長は「日本サッカーの近代化は、クラマーさんによってもたらされたと言っていいでしょう。私も現役時代にクラマーさんの指導を受け、基本を徹底的に教えられました」と現役時代を振り返った。
中でも徹底されたのは足のくるぶしでボールを蹴り、数あるキックの中でも基本中の基本とされる「インサイドキック」で、「繰り返し指導されたことが懐かしく思い出されます」とコメントした。
「クラマーさんのお陰で日本サッカーリーグが創設され、それがJリーグにつながりました。クラマーさんがいらっしゃらなかったら今の日本サッカーの発展はなかったでしょう」とクラマー氏の功績に感謝すると同時に、「サッカーの話をしだすと止まらず、その熱意にはいつも驚かされました。サッカーへの情熱は最後まで変わらなかったと思います」と人柄をしのんだ。