J1広島・佐藤、最多得点また持ち越し

前半、ゴール前で競り合う広島・佐藤(左)=撮影・出月俊成
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 「J1、広島0-0鳥栖」(19日、エディオンスタジアム広島)

 歓喜のときは訪れなかった。広島FW佐藤寿人は後半26分に浅野と代わりベンチに下がった。元日本代表の中山雅史(JFL沼津)が持つJ1通算最多記録の157点に、あと「1」と迫りながら、2試合連続でノーゴールに終わり、偉業達成はまたしても次節に持ち越しとなった。

 前後半ともフリーでシュートを放つことはできなかった。鳥栖の硬い守備の前に攻撃陣は好機をつくれず、もどかしい展開の中、佐藤は前線で動き回ったものの、ボールは回ってこなかった。

 8月29日の名古屋戦で記録に王手を掛けた。「こうして注目してもらえるのはありがたいこと。でも重圧はない」と話し、個人記録よりもチームの勝利を最優先。「チームが勝つことが大事。全員で優勝を勝ち取りたい」と決意を示し、この日の試合に臨んでいた。

 試合は鳥栖と引き分け、得失点差で辛くも首位を守った広島。エースの一発が待ち遠しい。

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