鹿島がナビスコ杯優勝 3年ぶり6度目
「ナビスコ杯・決勝、鹿島3-0G大阪」(31日、埼玉スタジアム2002)
鹿島が3-0でG大阪に勝ち3年ぶり6度目の優勝を果たした。天皇杯、年間リーグ王者の国内主要タイトル通算では17冠目となった。MVPにはCKから2得点を演出したMF小笠原満男が選ばれた。
前半、試合を支配した鹿島だったが、決定的な場面をつくり切れず、0-0で終えた。後半15分、MF小笠原の左CKからDFファン・ソッコが後方から走り込み頭で決めて先制した。同39分にも鹿島は左CKから途中出場のMF鈴木優が頭で折り返し、FW金崎が頭で決めた。同41分にも途中出場のMFカイオが決めてリードを広げた。
G大阪は日本代表GK東口が再三の好セーブで奮闘した。序盤では小笠原のボレーを体全体をかぶせ込むようにして防ぎ、後半28分にはサイドチェンジで崩され、マークを外した金崎による至近距離のシュートを、ゴールライン上で右足だけではじき出す神業も見せた。しかし、セットプレーからの攻撃に屈し、涙をのんだ。
準々決勝でFC東京を2戦合計5-2で、準決勝で神戸を2戦合計6-2で破って決勝に駒を進めてきた。J1の中で最多のタイトル獲得数を誇り、どこよりもタイトルに強い執念を燃やす鹿島が、一発勝負の決勝でも強さを示した。