Ｊ２徳島は２７日、徳島県内のクラブハウスで、来季から指揮を執る長島裕明新監督（４８）の就任会見を行った。３年間務めたヘッドコーチから昇格する長島氏は「身が引き締まる思い。Ｊ１昇格を目指します」と目標を語った。

　２０１３年にヘッドコーチに就任した長島氏は、小林伸二監督の参謀役として四国初のＪ１昇格に貢献した。１年でのＪ１復帰を目指した今季は１３勝１４分け１５敗の勝ち点５３で１４位に終わり、小林監督が退任。クラブは後任の人選を進める中、「チームの問題点や課題を把握し、成長させることができる」（岡田明彦強化部長）として、長島氏の昇格を決めた。

　初めてＪクラブトップチームの指揮を執ることになる長島氏は「格上相手には１点を取って守り抜くサッカーができたが、下位チーム相手には取りこぼしが多かった。そこは改善しないといけない」と来季に向けて課題を挙げ、「小林監督が大事にしていた粘り強さや攻守の切り替えの速さ、アグレッシブさを発展させ、粘り強く、あきらめないチームをつくりたい」と意欲を語った。