「Ｊ１昇格プレーオフ・決勝、Ｃ大阪１－１福岡」（６日、ヤンマースタジアム長居）

　リーグ戦３位の福岡と同４位のＣ大阪が対戦し、１－１で引き分けた。９０分間を終えて同点の場合はリーグ戦上位クラブがＪ１に昇格する規定に伴い、福岡が５年ぶりとなるＪ１復帰を決めた。１２年以降、今季まで４回行われたプレーオフで初めてリーグ戦３位のチームがＪ１昇格を果たした。

　先制したのはＣ大阪。後半１５分、ゴール正面でのＭＦ関口からのスルーパスに抜け出した元日本代表ＦＷ玉田圭司が左足で福岡のＧＫ中村の股を抜いてゴールネットを揺らした。

　Ｃ大阪の大熊監督は後半３３分にＭＦ橋本に代えてＭＦ扇原を投入し、逃げ切りをはかる。しかし、同４２分。福岡は左サイドからのゴロのクロスに、逆サイドを駆け上がったＤＦ中村北斗が追い付いた。角度がないところからシュートを放ちゴール左に突き刺した。

　４分間のロスタイムを福岡は守り抜き、Ｊ１昇格を決めた。Ｃ大阪は最後のセットプレーでＧＫもゴール前まで上がったが、一歩及ばなかった。

　福岡・井原監督は勝利の瞬間、雄叫びをあげ、スタッフと喜びを分かち合った。ＮＨＫによる試合後のインタビューでは、「本当１年間、みんなが頑張ってきた思いを今日の試合に出し切ってくれた」とうるんだ目で語った。

　来季のＪ１の顔ぶれは広島、Ｇ大阪、浦和、ＦＣ東京、鹿島、川崎、横浜Ｍ、湘南、名古屋、柏、鳥栖、神戸、甲府、仙台、新潟、大宮、磐田、福岡となった。