１６日に現役引退を発表したＭＦ澤穂希（３７）＝ＩＮＡＣ神戸＝が１７日、神戸市内で練習に参加した。

　中学時代から澤を指導する松田岳夫監督は練習後、澤から１２月上旬に「今年限りで引退します」という報告があったことと、「そろそろいろんなことを考えないといけない」と、今後についても相談されたことを明かした。

　「まだやれると思っているし、経験を重ねる中でうまさがプレーに現れてきていると感じている。でも本人の気持ちが１番大事。彼女が思うプレーと、できているプレーに誤差が出てきているのかもしれない。彼女は気持ちをプレーに表すタイプだから、緊張状態を極限まで高めることへの疲れもあったのだろう」と思いやった。

　１９日に行われる皇后杯・準々決勝埼玉戦（西が丘）へ向けては「こういう（引退試合という）状況でなくても試合に出られる選手なので、全部出てもらうつもりでいます」と、澤の出場を明言した。

　午前１０時から約１時間２０分行われた練習で澤はフルメニューを消化。練習場に向かう際には「おはようございます」とあいさつしたが、報道陣の問いかけには答えなかった。