GK権田が本田オーナーのクラブ移籍
J1FC東京が9日、GK権田修一(26)がオーストリア3部のSVホルンに期限付き移籍すると発表した。SVホルンは日本代表FW本田圭佑が実質的オーナーを務めていることでも知られている。昨年7月にオーバートレーニング症候群と診断された経緯もあり、「プロ生活10年目を迎えるこのタイミングで、サッカー人生で初めてチャレンジしてみたい」「一度は引退する事も考えました」などとクラブを通じてコメントした。移籍期間は今年の12月31日まで。
権田はFC東京の不動の守護神として09年からゴールマウスを守り続けてきたが、昨年7月にオーバートレーニング症候群と診断され、試合から遠ざかっていた。移籍に際し権田は「一度は引退する事も考えましたが、サッカーから離れてみたことで今はプレーしたい意欲が今まで以上にわいています。この意欲を力に、欧州で一からサッカー人生を始めたいと思っています」とクラブを通じてコメントした。
FC東京の下部組織出身の権田は07年にトップチームに昇格。09年に定位置をつかんだ。各年代別代表でも活躍し、4強入りした12年ロンドン五輪と、14年W杯ブラジル大会のメンバーに選ばれた。「約18年間、ずっとFC東京の恵まれた環境の中でプレーできたことで成長することができました」と長年過ごしたクラブに感謝した。
同時に、「進路を自分で決断することは一度もないサッカー人生を歩んできました。プロ生活10年目を迎えるこのタイミングで、サッカー人生で初めてチャレンジしてみたいと思い、今回の移籍を決断しました」と心中を明かした。