U23手倉森監督 采配的中ニンマリ

 「サッカー・U-23アジア選手権・準々決勝 日本3-0イラン」(22日、ドーハ)

 日本が延長に突入する死闘を制し、準決勝進出を決め、リオ五輪出場権獲得に王手をかけた。手倉森誠監督が試合途中で投入したMF豊川が決勝ヘッドを決め、采配がずばりと的中した形となった。指揮官は「(豊川は)最初、スタメンの予定でした。それを(中島)翔哉に変えた」と入れ替えた2人が得点した展開に不敵に笑った。

 安堵(あんど)の笑みを浮かべながらテレビインタビューを受けた手倉森監督は「本当、しびれましたよね。硬かったですよね。お互いに。相手も守備を頑張っていましたし。延長は覚悟しながら戦っていました」と試合中の心境を明かした。「選手たちも辛抱強く戦った結果。持久戦になれば日本の方がコンディションがいいので」と選手をたたえた。

 後半43分に豊川を投入。延長前半6分に、その豊川が決勝点となる先制ヘッドを決めた。「最初、スタメンの予定でした。それを翔哉に変えた。出し入れした2人が活躍した。いい流れですね」と采配的中にニンマリ。中島は試合序盤から、体を張ったプレーで攻守に活躍していた。

 次戦の準決勝に勝てば6大会連続となる五輪出場が決まる。「ますますしびれる試合になりますから、日本から多くのパワーを送ってください」とカメラを通じて、日本へ向けてメッセージを発した。

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