香川安堵の2発「決められて良かった」
「W杯アジア2次予選、日本5-0シリア」(29日、埼玉スタジアム2002)
MF香川真司が2得点で日本の2次予選首位通過に貢献した。後半21分にゴール前でゴールに背を向けた状態から反転して左足を振り抜きボレーシュートを決めた。同45分にはエリア内でFW金崎が競った後のボールを押し込み、この日2ゴール。「ホームで決められてなかったので、決められて良かったです」とほっとした様子で振り返った。
試合の流れを左右する大きな一撃だった。前半17分に香川自身のクロスが誘ったオウンゴールで先制点を奪ったものの、その後は攻めあぐね、リードはわずか1点。シリアにカウンターを許す場面も出ていた後半21分に高い技術を見せつけた。
本田が競った浮き球に反応した香川。背後にあるゴールの位置を把握しシリア選手のいないスペースにボールを胸で持ち出すと、振り向きざまに左足でシュート。きっちりとコントロールされたボールはゴール右隅に吸い込まれた。
試合終了間際にも得点し、この日2得点。オウンゴールと本田へのアシストと合わせてチームの4得点に絡んだ。コンディション面への配慮もあり24日のアフガニスタン戦は試合途中からの出場で、目立ったプレーも見せられなかったが、首位通過がかかった試合でエースナンバー「背番号10」としての仕事をした。
「ホームで決められてなかったので、決められて良かったです」とひと息ついた香川。「2点目入らなかった中で相手がカウンターがすごかったので、2点目が大きかったのかなと思います。結果が何より重要だったので、この勢いを最終予選に持っていけるようにしたい」と9月に始まるアジア最終予選を見据えた。