W杯予選・日本の対戦国まとめ

 「W杯ロシア大会アジア最終予選組み合わせ抽選会」(12日、マレーシア・クアラルンプール)

 今年9月から始まる最終予選で、6大会連続6回目の出場を目指す日本(FIFAランク57位)はオーストラリア(同50位)、サウジアラビア(60位)、UAE(68位)、イラク(105位)、タイ(119位)と同じB組になった。各国との対戦について、W杯予選を中心にまとめた。

 ▽オーストラリア 対戦成績23試合8勝8分け7敗(W杯予選では6試合0勝4分け2敗)

 前回のブラジルW杯最終予選でも同組となり、本大会出場を決めた試合が13年6月4日、ホームでの試合だった。相手のクロス気味のボールがゴールに入り先制を許す苦しい展開となったが、試合終了間際に本田圭佑のクロスが相手選手のハンドを誘いPKを獲得。本田自身がゴールど真ん中へ蹴り込んで1-1とした。

 ただ、W杯予選ではアジア・オセアニア予選として行われた70年メキシコ大会時のものを含めて6戦4分け2敗と未勝利。ハリルホジッチ監督は「フィジカルのインパクトも強いと思う。ハイレベルな選手も何人かいます。われわれにとっては最も困難な相手になるのではなかと思う」とライバル視した。

 ▽UAE 対戦成績15試合5勝8分け2敗(4試合1勝3分け0敗)

 アジア最終予選での対戦はフランス大会時のみ。97年10月26日、勝てばアジア第3代表決定戦に進める2位に浮上できた試合だったが、呂比須のゴールで先制したものの、同点とされ1-1のドローに。サポーターが暴動を起こす事態となった。その後、UAEは勝ち点の取りこぼしが続き、日本が2位に浮上。ジョホールバルの歓喜となるイランとの第3代表決定戦へ進んだ。

 また、直近の対戦である15年アジア杯準々決勝では1-1でもつれこんだPK戦の末に敗退。1人目のオマル・アブドゥルラフマンがチップキックでネットを揺らした。オマルについて、ハリルホジッチ監督は「左利きでかなりレベルが高いですし、毎試合、決定的な仕事をする」と警戒している。

 ▽サウジアラビア 対戦成績11試合7勝1分け3敗(1試合0勝1分け0敗)

 W杯予選での対戦は、カタール・ドーハでの集中開催だった93年の米国大会1次予選のみ。日本、サウジアラビア、イラン、北朝鮮、韓国、イラクの6カ国で1試合総当たり制の短期決戦だった。初戦のサウジアラビア戦は0-0のスコアレスドローだった。

 現在の監督はオランダ人のファンマルワイク氏。南アフリカW杯本大会で日本を0-1で下している。なお、W杯の組み合わせ抽選で顔を合わせた日本の岡田武史監督に対し「日本の監督は誰?」と発言したのが話題になった。ハリルホジッチ監督は「オランダ人監督がチームを引き連れて、戦術面が向上しています」。

 ▽イラク 対戦成績11試合6勝2分け3敗(4試合3勝1分け0敗)

 93年の「ドーハの悲劇」が印象的ではあるが、ブラジル大会予選でも同組だった。12年9月11日、ホーム戦に、元日本代表監督のジーコ氏がイラクを率いた。攻撃の中心であるMF香川真司が腰痛のため急きょ欠場し、清武弘嗣が代役として起用された。前半にFW前田遼一がヘディングを決めて先制し逃げ切った。ジーコ監督の若手選手を多く起用し、エースのユーニスを後半から投入する策を粉砕しブラジルW杯出場に近づいた。

 ハリルホジッチ監督のイラク評は「イラクは国の状況が悪いとしても、A代表も若手の年代も良い結果を出している。彼らもフィジカルも強いしテクニックもある」。

 ▽タイ 対戦成績20試合14勝4分け2敗(4試合4勝0分け0敗)

 最終予選での対戦はなく、米国大会の1次予選、南ア大会の3次予選で同組だった。第2次岡田政権最初のW杯予選となった南ア大会3次予選の対戦では、先制直後に同点とされる嫌なムードに。後半9分にFW大久保嘉人がゴール前のこぼれ球に詰めて勝ち越し、結局4-1で勝利した。敵地での試合はDF闘莉王、DF中澤佑二、MF中村憲剛のゴールで3-0で快勝した。

 タイについても指揮官は「テクニックはかなりありますし、オーガナイズも素晴らしいものを持っている。軽い相手は1つもないということです」と軽視しなかった。

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