岡崎レスター、132年目で奇跡初V
サッカー日本代表のFW岡崎慎司(30)が所属するレスターのイングランド・プレミアリーグ初優勝が決まった。3日、2位のトットナムがチェルシーと2-2で引き分けたことで、勝ち点差が「7」の首位レスターが残り2試合で逆転されることがなくなった。レスターは1884年のクラブ創設以来、初の栄冠を勝ち取った。
昨季から続く“ミラクル・レスター”の物語を結実させた。プレミア・リーグには昨季に11年ぶりに昇格したばかりで、当然のように残留争いにさらされた。リーグ中盤で最下位に低迷する窮地からリーグ終盤に勝利を重ね驚異の粘り腰を見せ14位に入りプレミア残留を決めた。
当然、今季の目標は残留だった。チームに世界的な選手は皆無で、優勝争いを演じるとは考えられてもいなかった。「英ブックメーカーで開幕前に優勝オッズ5001倍がつけられた」というエピソードからもリーグ内での立ち位置が分かる。
しかし、開幕6試合を3勝3分けと順調なスタートを切ると、アーセナル戦で敗れた後も8勝2敗と好調をキープ。結局、今季はアーセナルに2敗したものの、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドといった有名クラブには負けずに36試合を終えた時点で22勝11分け3敗という好成績で優勝を決めた。
岡崎もエースFWバーディーとの2トップで定位置を確保。後半途中で退くケースが大半だが、前線を駆け回り攻守に躍動している。34試合に出場し5得点を記録しており、3月14日のニューカッスル戦では鮮やかなオーバーヘッドキックでゴールを決めている。