U23矢島2発で代表生き残り存在感
「サッカー・国際親善試合、U-23日本3-0ガーナ」(11日、鳥栖ベストアメニティスタジアム)
MF矢島慎也(22)=岡山=が2得点で存在感を示した。左サイドMFとして先発すると、前半11分に中央から流れてきたボールをエリア内左サイドからカーブをかけて蹴り込み先制。続けて同15分には右サイドDF伊東のクロスを逆サイドからボレーで蹴り込み、2点目を挙げた。
先制ゴールについては「練習通りという感じですね」。鮮やかに決まった2点目のボレーについても「クロスに入るところは意識してやっていた。伊東からいいボールが来たので合わせるだけでした」と控えめに喜んだ。
サイド、シャドー、守備的MFと複数のポジションをこなせることから、18人しか登録できないリオ五輪本戦へ向けても手倉森監督から重宝されている。3月のポルトガル遠征のメンバーからはGK櫛引らとともに外れたが、発表会見で手倉森監督は「彼らの力は分かっている」と高評価をうかがわせた。
この試合では後半途中から守備的MFに入り攻守のバランスを保つ役割も担った。「なるべく失点しないようにバランスみながらやっていたんですけど、1回か2回ぐらい危ないシーンもあった。つぶし切れればいいなというのが課題だと思います」と反省した。
リオ五輪1次リーグで同組のナイジェリアを意識して同じアフリカ勢のガーナとの試合が組まれた。この点については「相手が違うので分からないところはありますけど、アフリカ勢との試合で、独特の感覚を味わえたのは良かった。足が伸びてくる部分とかは独特なものがあったので、しっかり味わえたかなと思います」と手応えをつかんでいた。