鹿島J1第1ステージV 09年以来

 第1ステージ優勝を決め青木(5)とタッチする鹿島・小笠原=カシマ
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 「J1、鹿島2-0福岡」(25日、カシマスタジアム)

 首位の鹿島は最下位の福岡を下し、第1ステージ優勝を決めた。J1では1ステージ制の07年から09年まで3連覇しているため、リーグ戦のタイトルは7年ぶり。2ステージ制でのステージ優勝は01年第2ステージ以来となる。前節で首位を陥落した2位・川崎は、最終節は勝利したものの逆転優勝はかなわなかった。

 鹿島が勝ち点36、川崎が35で迎えた最終節で、先に試合が動いたのは川崎-大宮だった。前半22分、川崎MF中村がボールを奪ってからパスを出し、これを受けたMF大塚翔平が右足で今季初ゴールとなる得点を決めた。また、後半11分には2試合ぶりの出場となったMF中村憲剛が右サイドからドリブルで持ち込み、左足でシュートを突き刺した。

 引き分けでは優勝を逃してしまう可能性があった鹿島は、前半27分に柴崎のCKからDF山本脩斗がヘディングを決めて先制に成功した。さらに、同37分にはMF遠藤からFW金崎と右サイドでつないで、ゴール付近まで切れ込み福岡の選手をひき付けると中央のFW土居聖真へパス。これを冷静に決めて2点差をつけた。

 累積警告により、DF昌子、MFカイオが出場停止だったが、守備ではDFブエノが植田とのコンビで冷静に守り切った。後半ロスタイムには、この試合限りで鳥栖へ移籍するDF青木剛、契約満了で退団するFWジネイを交代で送り込み、万感の思いを選手とサポーターが共有した。

 主将のMF小笠原満男は「素晴らしいスタッフと素晴らしい選手たちと、素晴らしいサポーターとみんなでつかみとった優勝なので、本当にうれしく思います」としみじみと語った。DFラインの要に成長した植田は「最終節、無失点で優勝できたのがDFとしてうれしい。本当、今、最高です」と笑顔を見せた。

 鹿島のステージ優勝は6回目(93年第1、97年第1、98年第2、00年第2、01年第2)。今回のステージ優勝で、11月開幕の年間優勝を決めるチャンピオンシップの出場権を得た。

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