崖っぷち若の里、勝った 負け越しなら引退

天風(左)を破り4勝目を挙げた若の里=愛知県体育館(撮影・吉澤敬太)
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 「大相撲名古屋場所・13日目」(24日、愛知県体育館)

 幕下陥落なら引退を公言している西十両11枚目若の里(田子ノ浦)が雨風(尾車)を引き落としで下し、4勝目(9敗)を挙げた。十両残留へは6勝がノルマとされ、もう1敗もできない崖っぷちで踏みとどまった。

 立ち合い、力強くぶつかったが、押し込まれた。土俵際に追い込まれながら、驚異の粘りで回り込んで残し、相手を土俵にはわせた。現役24年、39歳の執念星に会場は拍手に包まれた。

 「勝つとうれしいね。言葉では言い表せない。ギリギリのところまで来た。内容なんてね。後がない緊張感は半端じゃない。心臓が持つかどうか」と笑顔で振り返った。

 前日は「トーナメントのつもりでやる」と話していたが「あした準決勝か、よしっ!あと2日まで来たか、また来場所も続けられるように」と、気合を入れた。

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