元旭天鵬の大島親方が親方業をスタート

 7月の名古屋場所限りで現役を引退した大相撲の元関脇旭天鵬の大島親方(友綱部屋)が22日、引退してから初めてまわしを付けて稽古場で指導を開始した。この日は軽く四股を踏む程度だったが、「これから体重を増やして、ぶつかり稽古で胸を出す」と力強く親方業へ意欲を示した。

 7月26日の名古屋場所千秋楽以来となるまわし姿。太ももがやや細くなったものの、上半身の体の張りは現役時と変わらない。約1カ月ぶりの稽古場とあって自身は体慣らしだけで済ませたが、若い力士に身ぶり手ぶりでアドバイスしたり時にはゲキを飛ばして、ルーキー親方は熱血指導を終えた。「やっぱり汗をかくのはいいね。もう少したったら、胸を出すようにしますよ」と笑顔をのぞかせた。

 約2週間のモンゴルへ里帰り中は、連日歓待を受けて体重が増えたそうだが、現在148キロと一番重かった161キロからは10キロ以上減った。いずれは130キロ台までダイエットする予定とはいえ、「引退相撲にあんまりみっともない体で出たくないからね」と、当面はまわしを着けて体型キープに務めるという。断髪式が行われる引退相撲は、来年の5月29日に両国国技館で開催されることも決まった。40歳まで幕内で活躍して数々の記録を打ち立てたレジェンドが、今度は親方として新たなスタートを切った。

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