激勝の阪神・和田監督「1戦1戦」
「巨人4‐5阪神」(27日、東京ド)
負ければ自力V消滅という重要な試合で初回に3失点。絶望的な状況から同点に追い付き、そして延長戦で勝ち越して何とか逃げ切った阪神・和田監督は「きのう(26日)のことがあるんで、バッターの方は最後の最後まであきらめずにいてくれた」と、攻撃陣の粘りをたたえた。
初戦は1点リードで九回を迎えながら、抑えの呉昇桓がまさかの逆転サヨナラを食らった。「ほんとに昨日は痛い負け方をしたんですけど、今日は絶対負けられない試合ということでみんな気合が入ってました」。五回まで巨人先発・小山の前に散発3安打で二塁すら踏めない状況だったが、そこから猛虎の意地を爆発させた。
先発・岩田は初回に喫した村田の先制3ラン以降は六回まで何とか踏ん張り、追加点を与えなかった。2番手の安藤、その次の福原もピンチをしのぎ、九回は金田が3人でピシャリと抑えた。
「(岩田は)課題の立ち上がりというところで一発食らいましたが、その後はしっかり抑えたんでね。それと2番手以降が抑えたことでこんなゲームができたと思う」
延長十回にゴメスの2ランで勝ち越した後、呉昇桓が先頭の阿部に一発を食らい、1点差とされるも、こん身の力で振り切って前夜の雪辱を果たした。悪夢を振り払って3戦目は若武者・藤浪がマウンドに立つ。指揮官は「順位はゲーム差は関係ない。とにかく1戦1戦。いいゲームをして晋太郎に勝ちをつけてやりたい」と口元を引き締めた。