福留がツヨシの予告本塁打

外野で勝利のヒップタッチを交わす阪神・福留孝介(中央)=甲子園(撮影・保田叔久)
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 「阪神9‐3中日」(19日、甲子園)

 阪神の福留が8号ソロを含む3安打3打点の大暴れ。日本球界復帰後、阪神では初となる猛打賞に「遅いですね」と照れた。

 4‐3とリードして迎えた三回無死の本塁打は値千金だった。“虎ハンター”中日のエース・山井のスライダーを完璧にとらえ、右翼席へ放物線を描いた。16日のヤクルト戦以来、3試合ぶりの一発は2点差に広げる貴重な追加点。立ち上がり、不安定だった藤浪を後押しした。

 実はこんなやりとりがあった。福留は「ツヨシ(西岡剛)が『打てますよ』と予言してくれたおかげでホームランを打てました。剛の“予告ホームラン”です」とニッコリ。本塁打で生還した後も、一塁ベンチ裏で西岡に「ナイスバッティングです。福留さんが打つ前からホームランになるって僕は言っていたんです!」と出迎えられ、喜び合った。

 ここ5試合で3本塁打と絶好調。不調時でも辛抱強く起用を続けてきた和田監督は「6番(福留)の調子が上がって打線につながりができた。ただの本塁打ではなく、ここという、本当に欲しい一発を打ってくれている」と絶賛した。

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