「ヤクルト－阪神」（２９日、神宮球場）

　勢いを象徴するかのように、阪神が開幕からチーム４試合連続となる先制点を挙げた。

　二回、安打に２四球が絡み１死満塁の好機を作ると、２試合連続スタメンマスクの梅野隆太郎捕手が、ヤクルト先発・館山の１４５キロの直球を右前へはじき返す適時打。相手送球の乱れから二走・鳥谷も生還し、２点を先制した。

　「満塁でしたし。ストライクゾーンに来たら思い切りいくつもりでした。初球のスライダーを見送って、より思い切れるカウントを作れたことがいい結果につながったと思います」と梅野。先発の藤浪が今季初登板とあって「晋太郎にとって今日が開幕戦。何とか援護したいと思っていた」と“女房役”としても価値ある一打だ。

　「超変革」の金本阪神は、中日との開幕３連戦を２勝１敗と勝ち越し。敵地・神宮へ乗り込み、昨季のセ王者ヤクルトとの一戦を迎えたが、前カードの勢いをそのままに、まずは試合の流れをつかんだ。