原口が初のサヨナラ打 阪神劇的勝利
「阪神3-2中日」(19日、甲子園球場)
育成からはい上がった原口のプロ入り初となるサヨナラ安打で、阪神が劇的な勝利を飾った。
2-2で迎えた九回、1死から中日の3番手・又吉を攻め、ゴメスが中前打。さらにヘイグの死球と高山の右前打で1死満塁とチャンスを広げると、原口がスリーボールワンストライクから、中堅・大島の頭上を越える安打を放ち、サヨナラの走者を迎え入れた。
育成からはい上がった苦労人は試合後、初のお立ち台に立つと、開口一番、「サヨナラやりました~!最高で~す!」と興奮気味に絶叫。打席での心境を問われ、「ここで絶対、決めてやると、必死のパッチで打ちました!」と再び、絶叫した。
原口は、守っても、八回にプロ登板となった同じ育成上がりの田面を好リード。「2人で苦い経験を味わってきたので、とにかく攻めていきました」としんみりしながら、振り返った。
チームに再び貯金をもたらしたヒーローは「これまで6年間、いい経験をしてきたので、これからは1軍の舞台で生かしていきたい」と酔いしれながらも、今後の飛躍を誓っていた。