金本監督、ヒヤヒヤに「なぜいつも…」
「巨人4-6阪神」(28日、東京ドーム)
阪神は逃げ切り勝ちしたものの、最後はヒヤヒヤの展開だった。6-2の九回に登板した藤川が、2安打と四球などで1死満塁のピンチを招くと、暴投で1点を失った。なおも二、三塁で坂本に右犠飛を打たれ、2点差に迫られた。後続を断って逃げ切ったが、金本監督は「なぜいつもこうなるんだろうというね…。最後の最後まで分からない展開になるんでね。またきょうもかと」と、苦笑い。それでも「すっきりしなかったですけど、勝ってよかったです」と、勝利に胸をなで下ろした。
抑えを任せていたマテオが右肩関節炎と診断され、この日、出場選手登録を抹消した。代わって九回のマウンドに送り出したのは藤川。金本監督は「今は経験とボールの勢いという点で、球児しかいないと思っているんでね」と信頼を口にした。しかし藤川も25日のヤクルト戦ではサヨナラ負けを喫するなど、これで3試合連続の失点。試合をどう締めくくるのかという課題は解消されていない。
それでもチームは連勝で貯金1とし、2位に浮上した。29日の巨人戦は、交流戦前最後のゲーム。金本監督は「(勝率)5割で交流戦迎えるのと、貯金2つで迎えるのとでは、大きな違いだと思うんで。きのう、きょうの勝ちを生かすためにも、あした勝ちたい」と巨人3連戦3連勝に照準を合わせた。