川澄、角度0でも迷わず先制弾!

 「サッカー女子・ロンドン五輪1次リーグF組、日本2-1カナダ」(25日、コベントリー)

 なでしこジャパンの今大会初ゴールには、MF川澄奈穂美=INAC神戸=の半生が詰まっていた。前半33分。ゴール左で沢のパスを受けたFW大野の脇を、猛然と駆け抜けた。

 「(大野)シノさんがあの位置で持ったので(相手GKと)1対1をつくれると思って、思い切って走った」。ゴールへの角度はゼロに近く、視界にはFW大儀見、MF宮間も見えた。でも迷わなかった。「シュートが打てる感覚があったから」。右足を振り抜き、ネットに突き刺した。

 父・守弘さんは、自身と同じく体育の教員免許を持つ。母・千奈美さんはホノルルマラソン完走経験があるなど、高い運動能力は天性のものだ。盟友・上尾野辺めぐみ(新潟)とともに大和シルフィードに所属した高校3年時には、フットサルの全国大会で優勝。大舞台でのゴールは必然だった。

 薬指を除く左手にゴールド、右手に五輪カラーをあしらったネイルは前日に自ら施した。昨夏の五輪予選以来となる装いは、大舞台への決意の表れだった。「ピッチに立てたのも、ゴールもうれしかった。やったーという感じ」。彩り鮮やかに、川澄の夢舞台は続いていく。

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