エアピストル松田、まさかの予選敗退
男子エアピストル予選で松田知幸(神奈川県警)は28日、581点で13位に終わり、上位8人による決勝に進めなかった。
序盤で点数を伸ばせなかったのが響いた。松田は全競技を通じて日本の五輪代表に一番乗りし「内定1号、メダル1号」を目標に掲げたが、届かなかった。
10メートル先にある直径11・5ミリの10点圏に照準を定め、極限の集中力で制限時間内に60発を撃つ持久戦。2年前の世界選手権で50メートルピストルと合わせて2冠を果たしたが「世界各国の層が厚くなり、1点のミスが命取りになる」と厳しい戦いは覚悟していた。脳波の測定や心理学を学び「最後の一発まで諦めない」と挑んだ。しかし、予選で敗退した北京五輪の雪辱はならなかった。
最新の世界ランキングは50メートルピストルが2位で、エアピストルは16位。「世界選手権と五輪で2冠」の夢は消えたが、8月5日に行われる得意の50メートルピストルでメダルを狙う。