ポール「ヘイ・ジュード」熱唱 開会式
ロンドン五輪の開会式が27日(日本時間28日)、五輪スタジアムで行われた。
映画「007」のジェームズ・ボンドにサッカーのスター選手、デービッド・ベッカム、そして極め付きは人気歌手ポール・マッカートニーによるビートルズ時代の名曲「ヘイ・ジュード」の熱唱。「驚きの島々」をテーマに、色と音楽、映像で彩った壮大な開会式は、英国色が満載だった。
自転車ロードレースの最高峰、ツール・ド・フランスで英国選手初の総合優勝を果たしたブラドリー・ウィギンズが、平和を象徴する鐘を鳴らして約4時間の式は幕を開けた。英国の牧歌的な田園風景が広がる舞台は一転、巨大な煙突や機械の出現とともに産業革命の時代に突入した。
「ハリー・ポッター」の作者J・K・ローリング氏が朗読し「ピーターパン」「メリー・ポピンズ」など英国児童文学の世界も表現した。英国が世界に誇る偉業や文化、芸能の数々がちりばめられ、英国民の誇りをくすぐる演出の連続だった。
観客席には7万枚を超える小さなLEDパネルが設置され、スタジアム全体に万国旗や五輪のシンボルマークを映し出すなど最新技術を駆使した斬新な演出も目を引いた。