寺川綾、予選4位で準決勝進出
「ロンドン五輪・競泳女子100M背泳ぎ・予選」(28日、水泳センター)
100メートル背泳ぎ予選で男子の入江陵介(イトマン東進)が全体で5位の53秒56、女子の寺川綾(ミズノ)は4位の59秒82で準決勝に進んだ。女子100メートル平泳ぎの鈴木聡美(山梨学院大)と松島美菜(セントラルスポーツ)も予選を突破した。
目標に掲げる金メダルへの道のりが、相当に険しいことを感じたに違いない。女子100メートル背泳ぎで、寺川は「予選でやりたかった泳ぎはできた」と及第点の59秒台後半を出したが、外国勢がその上を行くハイレベルなレースを展開。27歳の日本女子のエースの表情はこわばっていた。
予選4組でシーボム(オーストラリア)が世界歴代3位となる58秒23をマーク。最終6組の寺川は、隣のコースを泳いだ金メダル候補の一人、フランクリン(米国)を浮き上がりでリードしたが、50メートルに達する前に抜かれ、0秒45差で先着を許した。
シーボムはもちろん、今季すでに58秒台を出しているフランクリンやズエワ(ロシア)ら強敵は、相当に力を残しているはずだ。寺川の日本記録は59秒08。「必ず出したいと思っている」という58秒台は上位を争うための最低条件になる。