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海老沼“旗迷惑”前代未聞判定間違い!(2)/五輪/デイリースポーツ online
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海老沼“旗迷惑”前代未聞判定間違い!

2012年7月30日

 再判定で逆転勝利となった海老沼匡(右)。韓国のチョ準好(左)はぼう然と立ちつくす(撮影・出月俊成)

 再判定で逆転勝利となった海老沼匡(右)。韓国のチョ準好(左)はぼう然と立ちつくす(撮影・出月俊成)

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判定に猛抗議する篠原信一監督(撮影・出月俊成) 判定について再協議する審判団(撮影・出月俊成)

 一度は死んだ身で挑んだ。チョ準好との準々決勝。過去2戦2勝の相手に苦しんだ。4分50秒には右ひじを痛めるアクシデントに見舞われると、延長1分38秒には足技で一度は有効の判定を得たが、取り消される不運。極めつきは旗判定だ。有効を取り消されている海老沼が優勢と思われたが、相手を示す青い旗が3本上がった。

 会場の大ブーイングの中、ジュリーと呼ばれる畳以外の審判員が協議した上、主審と副審に再考をうながした。国際柔道連盟(IJF)の川口孝夫審判委員が「こんなこと見たことない」と話す異例の2度目の旗判定は、海老沼を示す白3本。その後、IJFのバルコス審判委員長は「海老沼には有効に限りなく近いものがあった。ジュリーの責任は柔道の精神を維持すること。真の勝者が勝者として、畳を出ていくようにする責任がある」と説明。首の皮一枚で救われ、準決勝に進んだ。拾った命で、再び金メダルに挑んだが…。

 あこがれの存在に肩を並べたかった。所属先のパーク24の吉田秀彦監督は五輪初出場での金メダル。柔道を始めた5歳の時、92年バルセロナ五輪の吉田氏と、古賀稔彦氏のドキュメンタリー番組を見て、五輪の舞台を夢見た。

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