太田無念…延長で力尽き3回戦敗退

 「ロンドン五輪・フェンシング男子フルーレ個人・3回戦」(31日、エクセル)

 北京五輪銀メダルの太田雄貴(26)=森永製菓=は初戦の2回戦では同五輪決勝で敗れたクライブリンク(ドイツ)に勝ったが、続く3回戦でアテネ五輪銅メダルのカッサーラ(イタリア)に敗れた。千田健太(ネクサス)と三宅諒(慶大)はともに初戦の2回戦で敗退。決勝で雷声(中国)がアブエルカセム(エジプト)を15‐13で破って優勝した。

 最後は一本勝負の延長で力尽きた。初戦で大きな壁を突破した太田に、世界ランキング1位で長身のカッサーラが立ちはだかった。前回の銀メダルを超える挑戦は「もう一つの壁」に8強進出を阻まれ「金メダル以外はビリと一緒。ハングリーさが足りなかった」と天を仰いだ。

 北京五輪決勝の再現となった因縁めいた初戦で前回金メダルのクライブリンクに雪辱。太田自身も「初戦を突破すれば金が見える」と青写真を描いていたが…。

 日本初の銀メダルを獲得した北京五輪から4年間は「山あり谷あり」だった。世界ランクで日本勢初の1位となったが、右肘や肋骨(ろっこつ)の骨折など度重なる故障に苦しんだ。

 世界ランクが2桁台に後退した現状を度外視し「金を取るために生まれてきた」と公言してきた勝負師も、厳しい現実の壁を突き破れなかった。

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