71歳法華津、愛馬と息ピッタリ17位

 「ロンドン五輪・馬術個人・1次予選」(2日、グリニッジ公園)

 馬場馬術の個人1次予選の1日目で、法華津寛(71)=アバロン・ヒルサイドファームは暫定17位だった。演技を終えた瞬間「よしよし、よくやったぞ」と愛馬ウィスパーの首もとを2度やさしく手でたたいた。中学1年から60年近く続けて身に付けた熟練の乗馬技術を3度目の五輪にぶつけた。

 最後の旋回運動などを含めて「三つのミスがあった」が、得点率は68・739。まずまずの位置につけ「あのミスでその点数なら悪くないのでは」と目尻を下げた。

 個人34位に終わった北京五輪ではウィスパーが大型スクリーンに驚いて得点率62・542にとどまった。今回は「(スタート前に)止まってくれてよかった」と笑った。

 五輪に出場する71歳のアスリートの声を拾おうと海外メディアの取材も殺到。一つ一つに背筋を伸ばし、流ちょうな英語で紳士的に応じていた。

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