伊藤、日本初のメダル獲得ならず…
「ロンドン五輪・トランポリン男子・決勝」(3日、ノースグリニッジ・アリーナ)
歴史を変えるメダル獲得はならなかった。日本トランポリン界初のメダル獲得を狙った伊藤正樹(23)=金沢学院大ク=が、決勝で60・895点で4位に終わった。2大会連続出場の上山容弘(27)=大体大院=は5位に入った。
伊藤は世界屈指の高さと安定した技で予選4位で決勝進出。決勝でもダイナミックな跳躍を見せたが、同じく完ぺきな演技をした予選上位3人に届かなかった。
昨季の世界選手権では銅メダルを獲得し、世界ランクは1位。ただ、今後、社会人になっても、競技を続けられる保障はない。「五輪のチャンスに懸けるしかない」。わずか8歳で五輪強化選手となった日本が誇る若き天才は、マイナー競技と言われる大好きなトランポリンを有名するために、この五輪にすべてを懸けてきたが、あと一歩及ばなかった。