福島は予選敗退「到底かなわない」

 「ロンドン五輪・陸上女子100メートル・予選」(3日、五輪スタジアム)

 3日、陸上女子100メートルの福島千里(24)=北海道ハイテクAC=は予選5組の5着に終わり、準決勝に進めなかった。女子1万メートル決勝は新谷仁美(24)=ユニバーサルエンターテインメント=が9位、アテネ、北京に続き3大会連続出場の福士加代子(30)=ワコール=は10位で入賞(8位以内)を逃した。

 世界の壁はあまりにも高かった。予選に出場した福島は11秒41で5組5着に終わり、日本女子80年ぶりの準決勝進出はならなかった。

 持ち前のスタートからの加速で前に出れず、そのまま突き放された。何とか5位争いには競り勝ったが、上位3人には大きく水をあけられた。「レベルが高い。今の自分の記録では到底かなわない。戦いにきているのに、11秒41は遅い。がっかりという思いはある」。ほとんどの組で、予選通過ラインとなる3位のタイムが福島の日本記録を上回る争い。「ぼうぜんと掲示板を見つめていました」。昨年の世界選手権では準決勝に進んだが、改めて世界との差を痛感させられた。

 福島自身、今季のスランプからなかなか脱せない。昨年までのようなスタートダッシュが見られず、タイム自体も伸びていない。「調整はうまくいってました。今季は結果が伴っていないから、何を言ってもしょうがないけど…」と、もどかしさを口にした。

 ただ、まだ200メートルと、400メートルリレーが残っている。「100メートルを走ったことで、レース勘が戻ってくれば。立て直したい」。北京から4年、集大成としている2度目の夢舞台。日本の女王として、このままでは終われない。

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