女子マラソン3選手、メダルへ共同戦線
「ロンドン五輪・女子マラソン」(5日、マル発着周回コース)
日本代表の重友梨佐(24)=天満屋、木崎良子(27)=ダイハツ、尾崎好美(31)=第一生命=の3選手はレース2日前の3日、選手村で抱負を語った。
尾崎は「最低でも入賞したい。メダルも少しは頭に置いて、今の自分の力を出し切りたい」と笑顔で抱負を語った。
日本は前回の北京五輪で5大会ぶりにメダルを逃した。今回の代表は全員初出場。戦力が充実するアフリカ勢に対抗するための新たな試みとして、給水やペース設定などで共同戦線を組むことになった。
木崎は「給水の中身をお互いに確認し、誰かが取れなかったときにチームで回したい」と話した。重友は「ペースがあまり遅くなるようなら自分たちで前に出るようにする」との戦略を明かした。
3選手は代表決定後、実業団の枠を超えた合同の高地合宿を初めて米国で実施した。昨年の世界選手権でケニア勢がチームぐるみでペースに変化をつけ、表彰台を独占した背景もあり、河野匡コーチは「個人の能力で戦うには限界がある。指導者の知恵を寄せ合って戦いたい」と説明した。
日本陸連女子マラソン部長でもある武冨豊コーチは「風が強く、天候も予測しにくいが、優勝タイムは2時間22分前後とみている。メダル圏内はそこから30秒以内。2時間25分までが入賞ラインだろう」と予測した。