夢見せた!山県、ブレークらと競演

 「ロンドン五輪・陸上男子100m・準決勝」(5日、五輪スタジアム)

 決勝進出の夢を見させるレースだった。男子100メートル準決勝3組。山県亮太(20)=慶大=は右にブレーク(ジャマイカ)、左にゲイ(米国)と世界選手権の優勝経験者に挟まれたが「自分のレースをするイメージは持っていた」と動じない。滑らかなスタートで飛び出すと、40メートル付近までトップを走った。

 「(決勝へ)行けるかもしれない」。そう感じた瞬間に両隣の2人に抜かれ、動きが少し硬くなった。ゴール間際にはさらに3選手に抜かれて6着でゴール。32年ロサンゼルス五輪で「暁の超特急」と呼ばれた吉岡隆徳が果たして以来となる日本選手80年ぶりの決勝進出はならなかった。

 予選で自己新の10秒07、準決勝で10秒10と初めての五輪できっちりと記録をまとめた。「これでイメージがつかめた」という若武者が、近い将来の9秒台突入と決勝進出の可能性を感じさせた。

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