五輪メダル獲得…視聴率も“女子優勢”
世界を相手にニッポン女子の活躍が光り、史上最多38個のメダル獲得を達成した日本代表だが、テレビ視聴率でも“女子優勢”だった。五輪種目の全視聴率が13日、出そろい、銀メダルに輝いたなでしこジャパンが1、2位を占めた。28年ぶりの銅メダルを決めたバレー女子や、金メダル3個を奪ったレスリング女子も好数字をたたき出すなど、“女子力”が際立った。
7つの金メダルのうち、4つを女子が獲得するなど、“やまとなでしこ”が輝いた五輪。その強さは、視聴率にも表れていた。
五輪中継の全体視聴率1位は、やはりサッカー女子。7月28日のスウェーデン戦の30・2%で、今大会唯一の30%超えを達成した。なでしこ戦唯一のゴールデン帯放送となったことも追い風となり、瞬間最高も40・1%をマークした。10日早朝の決勝・米国戦では、日本が反撃に出た後半に異例の高数字をマークし、全体視聴率の2位を獲得。試合終了直前には瞬間最高34・0%を記録し、その人気の高さを証明した。
メダルラッシュがラストスパートに入った前週末の主役は、火の鳥NIPPONだった。11日夜のバレー女子・3位決定戦は21・7%を記録。韓国をセットカウント3‐0で撃破し、28年ぶりの銅メダルが決まった直後の午後9時1分に瞬間最高36・7%にまで跳ね上がった。同日早朝に日本が、同じ韓国相手にメダルを逃したサッカー男子・3位決定戦(瞬間最高19・9%)の雪辱となる銅メダルに、お茶の間も沸いた。
金メダル3個獲得のレスリング女子や、銀メダルの卓球女子団体も好数字。柔道でも、最も高い数字をとったのは松本薫が金メダルを獲得した女子57キロ級決勝だった。
一方、男子では12日のマラソン男子が平均24・3%と高い数字。6位入賞の中本健太郎が好走していた午後9時に瞬間最高34・2%を記録した。また、同日夜にTBSが放送した、レスリング男子66キロ級決勝で米満達弘が金メダルを獲得した場面の視聴率は21・3%だった。