体操男子に南米の洗礼 内村主将苦笑い「寒くて動けなかった」
リオデジャネイロ五輪の体操男子で3大会ぶりの団体総合金メダルを目指す日本代表が24日、事前合宿地サンパウロ近郊での練習を公開した。日本と昼夜逆転の時差や五輪と同じ器具に対応することが5日間の合宿の目的だが、予想外の寒さや体育館のぼや騒ぎに見舞われ、五輪初開催となる南米の洗礼も浴びている。
主将の内村航平(コナミスポーツ)は「初日、2日目とすごく寒くて全然動けなかった。日本とギャップもあって…」と苦笑い。朝晩は10度近くまで気温が下がる日もあり、すきま風が入り込む体育館ではストーブが活躍する。白井健三(日体大)はホテルの湯船に入浴剤を入れて疲れを癒やしているという。
ブラジル代表も調整する体育館では、天井の照明器具が燃えるぼや騒ぎもあったという。消火作業で放水したため、館内は「びしょびしょに」(水鳥寿思監督)。五輪と同じ仕様の床運動のフロアがあることが、サンパウロを選んだ理由の一つだったが、水が染み込んで練習公開日は使用できない状況だった。