FW興梠“三十路の誓い”「年齢とか関係なく走りまくりたい」
リオデジャネイロ五輪に出場するサッカー男子日本代表は1日、1次リーグB組初戦のナイジェリア戦(4日)と、第2戦コロンビア戦(7日)が行われるマナウスで初の練習を行った。チーム最年長で、7月31日に30歳の誕生日を迎えたオーバーエージ(OA)枠のFW興梠慎三(浦和)は「年齢とか関係なく走りまくりたい」と“三十路(みそじ)の誓い”を立てた。
静かに、飾り気のない言葉だった。三十路の節目を迎えた興梠は「30歳になって、まさかこんな大きな大会に出場できるとは思わなかった」と、噛みしめるように心境を明かした。
誕生日だった31日夜には、夕食の席でチームから祝福を受けた。ケーキが用意され、同じOA枠の藤春が一発芸で場を盛り上げたという。興梠は全員を前にして、手倉森監督にはOA枠に選出してくれたこと、チームメイトには五輪切符を勝ち取ってくれたことに感謝の言葉を並べた。
チーム最年少の19歳井手口とは11歳差となる。「ビックリしたけど、ピッチではアイツ以上に走らなければいけない。ここまできたら年齢とか関係なく走りまくりたい」と誓いを新たにした。
FWの要として期待を集め、27日の練習試合セルジッペ戦ではゴールも決めたが、30日のブラジル戦では無得点。完敗に「レベルの差を感じて悔しい思いしかなかった」と振り返ったが、「課題がたくさんあった方が警戒されず試合に臨める」と、ベテランらしく気持ちを切り替えた。
マナウスの高温多湿の気候にも「これくらいなら大丈夫」と頼もしい。「国際大会はなかなかない経験。楽しみながら、一つのチャンスを決められるように頑張りたい」。豊富な経験を、五輪の大舞台で生かす。