萩野合流で4人そろった!リレー初練習、異例の引き継ぎ練習に手応え
リオデジャネイロ五輪の競泳男子800メートルリレーで、64年東京大会以来52年ぶりのメダルを狙う萩野公介(21)=東洋大=らが1日、試合会場の練習プールで引き継ぎの練習を行った。世界一の絆でタイムロスを極限まで削り出し、36年ベルリン大会以来80年ぶりの金メダルも射程に入れる。
52年ぶりのメダル獲得へ“究極奥義”でタイムを削り出す。日本で練習していた3人と、約1000キロ離れた欧州で調整していたエースの萩野が、合流して初めてリレー練習を敢行。32歳の松田丈志(セガサミー)は「4人そろって、いよいよだなと。いい引き継ぎができた。萩野は下手だったけど」と笑いながら、手応えを口にした。
大会前に公式のスタート台で引き継ぎ練習をするのは異例で、反応タイムを測定しながら試行錯誤。松田は「こんな練習ができると知らない国もあったのでは。今日僕らがやったことによって、ほかの国もやってくると思う」と胸を張った。
4人の200メートル今季ベストタイムの合計は7分6秒54で、世界3番手。1位の米国は7分3秒72だが、その差を埋める上でカギとなるのが引き継ぎでのタイムロス軽減だ。アンカー松田につなぐ小堀は「今までだったらタイミングを合わすだけだったが、丈志さんの体の使い方を真似して、引き継ぐだけでなく速さも維持できるように意識している」と相乗効果を明かした。
先頭を泳ぐ萩野は、かねて「昔みたいに米国がぶっちぎりということはない。チーム力が高いところにチャンスがある」と口にしてきた。個人だけでなく、チームでもエースとして悲願のメダルをもぎとる。