南野“幻のエース”の2発を刺激に 手倉森監督は称讃も心中複雑!?

 サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は3日、各地で予選3回戦第2戦が行われ、久保裕也(22)のヤングボーイズ(スイス)はホームでシャフタル・ドネツク(ウクライナ)に2-0で勝ち、2戦合計2-2で延長の後、PK戦を4-2で制して最終予選に進んだ。クラブの事情でリオ五輪に不参加となった久保はフル出場し、後半に2得点と貢献した。

 五輪を断念せざるを得なかったFW久保が決めた意地の2得点は、1次リーグ初戦を控えた手倉森ジャパンにも好影響を及ぼした。

 久保と同じ欧州組のMF南野拓実(21)は「来られないことは残念ですが、結果を残していることは刺激になる。メダルを取って久保君にいい報告をしたい」と決意を固めた。3トップの右FWとして先発出場が濃厚。「気持ちは本番モード。スイッチは入っている。ゴールやアシストで結果を出せれば」と意気込んだ。

 手倉森誠監督(48)は「やるね。難しい精神状態で点を取るのが彼の力。思い通りにいかないことに対して発奮する。それもまた反骨心」と“幻のエース”に賛辞を送り、「だからこそ、五輪を経験させたかった」と、残念そうな表情ものぞかせた。

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