重量挙げ三宅宏実銅メダル!腰痛に耐え執念の2大会連続メダル
「リオ五輪・重量挙げ女子48キロ級」(6日、リオ中央体育館)
4度目の五輪出場となる前回ロンドン五輪銀メダリストの三宅宏実(30)=いちご=はスナッチ81キロ、ジャーク107キロの合計188キロで3位となり、銅メダルを獲得した。
スナッチ、ジャークとも3度の試技を行い、それぞれの最高重量の合計で争う。まず行われるスナッチの1回目で三宅は81キロを申告したが、あっさり失敗。2回目も同じく81キロで持ち上げることができなかった。ジャークに進むためには記録を残さないといけない3回目も81キロで挑み、前方にバランスを崩しかけたが、執念で踏ん張り成功させ、8位でジャークに進んだ。
得意とするジャークでは1回目105キロで臨み、問題なく成功。107キロで挑んだ2回目は持ち上げる前に肘が足に触れたとして失敗判定。続けて3回目も107キロに挑み、ここもラストチャンスで成功させた。
1968年メキシコ五輪重量挙げフェザー級銅メダリストで現日本代表監督の父・義行氏の指導で、15歳で競技を始めた三宅は04年、18歳でアテネ五輪に出場してから4大会連続の五輪。アテネ9位、北京6位、ロンドン2位と順位を上げてきた。4年前のロンドン五輪では重量挙げ日本女子五輪史上初となるメダルを獲得した。
激しい練習を重ねた今回は大会前に不安を抱えていた腰痛が悪化。2日の公開練習では競技人生初めて痛み止めの注射を打つと明かし、「一発に賭けようかなと思っています」と強い覚悟を示していた。満身創痍の中、追い込まれながらも執念でつかんだ2大会連続メダルとなった。