錦織16強!ラケット調整苦戦も作戦変更が奏功

 「リオ五輪・テニス男子シングルス・2回戦」(8日、五輪テニスセンター)

 シングルス2回戦で男子第4シードの錦織圭(26)=日清食品=はミルマン(オーストラリア)に7-6、6-4で勝ち、ベスト16となる3回戦に進んだ。次はマルティン(スロバキア)と対戦する。ダニエル太郎(23)=エイブル=もエドムンド(英国)を6-4、7-5で破り、ベスト16となる3回戦に進んだ。女子の土居美咲(25)=ミキハウス=はストーサー(オーストラリア)に、日比野菜緒(ルルルン)はムグルサ(スペイン)に敗れ、日本女子は全員敗退した。

 劣勢に立たされた第1セットの途中からスピンを利かせたショットを多用し、相手のミスを誘う作戦に変えたことが奏功した。錦織は初対戦のミルマンを退け「この遅いコートでは強敵だと思っていた。リードされた時こそ安定したプレーを心掛けた」と、冷静な試合運びに胸を張った。

 相手の強打に後手に回る場面が目立った。第1セットはタイブレークで0-4とされながら、7連続ポイントで逆転。長いラリーでもつなぐことを優先し、第2セットも2-4から4ゲームを連取した。

 天候の変化でラケットの調整が合わなかったことも苦戦の要因になった。1回戦は汗だくになるほどの日中に行われたが、2回戦は長袖が必要なほど肌寒い夜に試合が組まれた。第1セット途中で数本のラケットの張り替えを申し出たことを「急に気温が下がり、いいテンション(ガットを張る強さ)に巡り合わず難しかった」と説明した。

 南半球のリオデジャネイロの8月は冬に当たり、寒暖の差も激しい。ラケットだけでなく体調を含めた調整が、上位進出への鍵になる。

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