愛ちゃん完敗…決勝進出ならず 気持ち切り替えて銅メダルで集大成へ
「リオ五輪・卓球女子シングルス・準決勝」(10日、リオ中央体育館)
女子シングルス準決勝が行われ、世界ランク8位の福原愛(27)=ANA=がロンドン五輪金メダリストで同5位の李暁霞(中国)と対戦し、0-4とストレート負け。決勝進出はならず、同日夜(日本時間11日朝)の3位決定戦で、同50位のキム・ソンイ(北朝鮮)と日本初の個人メダルを懸けて戦う。
試合時間は約25分。愛の快進撃は前回女王に阻まれた。福原は第1ゲーム、幸先よく先取点を奪ったが、そこから9連続失点。今大会初めてゲームを落とし、立て続けに4ゲームを奪われた。試合を通じて奪ったポイントは、わずか9点という完敗だ。
李暁霞とは過去10戦1勝で、最後の対戦は3年前。「準決勝とか考えずに、李暁霞選手相手にどう戦うかだけ考えた」と集中したが、イメージ以上の球に手も足も出なかった。
「パワー、回転、すべてが今まで戦った時より上回っていた。やるべきことは全部やった自負はあるので、今回は自分のミスでやられたというよりも実力の差だった」
悔しさを感じる暇はない。3位決定戦では、石川佳純(全農)を破ったキム・ソンイ(北朝鮮)と銅メダルを争う。苦手なカットマンだが、五輪に向けて対策を重ねてきただけに、石川に続いて負けるわけにはいかない。「目の前の1球1球に集中する。次もやり残したことがないようにしたい」。すぐに頭はリセットした。
3歳でラケットを握り、15歳で出場したアテネから4大会連続の五輪。ピンポン球を知り尽くした27歳が、集大成の大舞台で完全燃焼する。