前を向く手倉森監督「ロシアW杯にこのメンバーが加わっていければいい」
「リオ五輪・サッカー男子・1次リーグ、日本-スウェーデン」(10日、フォンチノバ・アリーナ) 手倉森誠監督率いる日本は、MF矢島慎也(岡山)が先制ゴールを決めて今大会初勝利を飾ったが、前2試合の結果が響き、1次リーグ3試合での合計勝ち点で上位2チームに入ることができず、敗退が決まった。
初勝利を飾った手倉森監督は「中2日の3連戦目ということで消耗戦になると、こっちに分があると思っていたが、その通りの展開になった」と試合を振り返った。その上で「3戦目でこれくらい効果が出てきたし、この後、進むことができればと思いますけど…」と口に出したが、同組のコロンビアがナイジェリアに勝ったことで、敗退が決まったことを伝えられる。
無念の結果について「そういう運命については受け止めないといけない」と受け入れながらも、「目標は断たれたが、谷間の世代と言われた選手たちが世界で勝ち点をもぎ取れるということを示すことができた大会になったのかなと思う」と前を向いた。
日本のファンに対しては「目標を掲げて、それに到達できなかったことは申し訳ない」とまずは謝罪する。それでも「(五輪に)出ることも危ぶまれたチームがいよいよ世界を経験して、これはまさしく日本サッカー界の財産になると。戦いぶりも改善された部分がある。ロシアW杯にこのメンバーが加わっていければいい」と未来のある3試合だったことを強調した。
最後に選手にかける言葉を問われると「ありがとうと言うだけですね。僕に付き合ってくれて。いい仲間でした」とわずかに笑みも浮かべた。手倉森ジャパンのリオでの戦いが終わった。