萩野、銀メダル!気持ちはすでに東京へ「今欲しいのは強さ」

 「リオ五輪・競泳男子200m個人メドレー・決勝」(11日、五輪水泳競技場)

 男子200メートル個人メドレー決勝で、萩野公介(21)=東洋大=が1分56秒61で銀メダルを獲得した。400メートル個人メドレーとの2冠は逃したが、800メートルリレーの銅と合わせて、北島康介氏らと並ぶ、大会3個目のメダルを手にした。4連覇したマイケル・フェルプス(31)=米国=には1秒95の差をつけられ、20年東京五輪を見据えてさらなる進化を誓った。

 すべてを出し切った。それでも憧れのフェルプスには、体2つ分も及ばない。「スピードが出ていなかった。肉体的にも精神的にも強さが足りていない」。銀メダルをぶら下げた萩野に喜びはなく、自身の“現在地”にぼうぜんと立ち尽くした。

 初日から4種目に出続けた疲労もある。それでも31歳の怪物相手に、勝負にもならなかったのがショックだった。「タフさが求められる中で、今の実力は100%出し切ったけど、果たして4年間培ったものを120%ここに置いてこられたか」。課題を強く感じた。

 ようやく手にした金メダルも通過点。全レースが終わり、視線は20年東京五輪に向けられた。「僕が今一番欲しいのは強さ。どうやったらもっと強くなれるかとすごく思う」。

 平井伯昌監督は今後について「(昨年骨折した)右肘の痛みが少し出ていた。この機会に手術するかも含めて考えたい」と体の状況を説明し、「短期で他のコーチに見てもらったり、欧州の試合に出ることも考えてる」と、海外への武者修行プランも明かした。

 大リーグ通算3000安打を達成したイチローには昔から憧れがあった。「誰よりも早く球場に来て練習するとか、臨むにおける準備がすごい」。日本人でも世界でトップに立つには-。4年後に向けて、その答えを探す旅に出る。

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