松永は日本初7位入賞にも「悔しい」 20キロ競歩で日本勢はメダルに届かず

 「リオ五輪・陸上・競歩20キロ決勝」(12日)

 日本勢が今季世界ランク1~3位を独占していて期待の高い種目だったが、日本の3選手はメダルに届かなかった。この種目で日本人初の入賞となる7位でゴールした松永大介は「メダルを狙っていたので悔しい」と涙をこらえながらインタビューに答えた。

 折り返しの10キロ手前で集団を飛び出した松永大介は、先頭のボスワース(英国)を追い上げにかかる。13キロ付近で蔡沢林が集団から飛び出し、2位を譲った松永は、そのまま後ろの集団に戻った。その後、先頭だったボスワース、蔡沢林も集団に戻り混戦が続いたが、高橋英輝と藤沢勇はそこから遅れを取った。

 残り5キロを切った辺りで先頭集団は松永を含む9人に絞られ、まずは先頭を引っ張っていたボスワースが脱落。その後、蔡沢林と王鎮の中国コンビがペースを上げて集団がばらけると、松永もついていくことができなかった。

 1位は王鎮、2位は蔡沢林で中国勢のワンツーフィニッシュ、3位はバードスミス(豪州)。藤沢勇は21位、高橋英輝は42位でゴールした。日本勢トップ7位の松永は、日本選手初の入賞という結果にも「始めての五輪で気持ちが舞い上がってしまい、無駄な動きが多かった」と反省。「冷静さを身に着けたい」と更なる飛躍を誓った。

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