バド・早川&遠藤組 世界王者撃破し8強「うれしい以外の言葉がない」

 「リオ五輪・バドミントン・男子ダブルス・1次リーグ」(12日、リオ中央体育館)

 1次リーグが行われ、男子ダブルスD組の早川賢一(30)、遠藤大由組(29)=日本ユニシス=が昨年の世界選手権王者のアーサン、セティアワン組(インドネシア)を2-1で破り、2連勝で1試合を残して8強入りを決めた。女子シングルスK組の山口茜(19)=再春館製薬所=が初戦でガフンホルト(チェコ)に2-1で勝った。13日は、準々決勝進出を決めている女子ダブルスA組の高橋礼華(26)、松友美佐紀組(24)=日本ユニシス=がオランダのペアを2-0で退け、3戦全勝で同組1位通過が決まった。

 世界王者を初めて破った。男子ダブルスの早川、遠藤組は9戦全敗だったアーサン、セティアワン組にフルゲームで勝ち、2連勝で1次リーグ最終戦を待たずに8強入りが確定。普段はクールな遠藤が「うれしい以外の言葉がない」と興奮を抑えきれなかった。

 相手はバドミントンが国技のインドネシア代表で、中でも最も期待されているペアだ。早川は「ものすごい緊張が伝わってきた」と普段の大会との違いに気付いた。前衛で世界一の選手とも称されるセティアワンがネットプレーやサーブで細かいミスを連発。その隙を逃さなかった。

 第2ゲームは相手が得意な素早いペースに引き込まれて失ったが、最終ゲームを前に2人で「最初の作戦通り、まずレシーブで振り回そう」と確認し合って実践した。しっかり守ってからの逆襲がはまり、立ち上がりから5連続得点。このリードを守りきり、朴柱奉監督が「とにかく守備が良かった」と持ち上げた。

 初めて格下と当たる最終戦に勝てば、準々決勝で他の組の2位通過ペアと対戦する。五輪で日本男子初の表彰台を見据え、遠藤は「メダルを取るためにここに来た。しっかり次も勝つ」と気を引き締めた。

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