鈴木欠場で女子1万メートル日本勢完敗 関根「出る幕なかった」
「リオ五輪・陸上・女子1万メートル」(12日、五輪スタジアム)
5大会ぶりの入賞は遠かった。エース鈴木亜由子(日本郵政グループ)が左足の違和感で欠場した陸上女子1万メートルの日本勢は高島が18位、関根が20位に終わった。世界の壁の高さを見せつけられた初出場で20歳の関根は「出る幕がなかった」と淡々と振り返った。
高島が「思ったより最初から速くて、対応できなかった」と悔やんだように、序盤から積極的に飛ばしたアフリカ勢に全く対抗できなかった。中盤で早くも周回遅れとなる屈辱。31分22秒92の自己記録更新を狙いながら、及ばなかった関根は「力不足を実感した。予想以上にレベルが高い」と圧倒された様子だった。
完敗だったが、レース後は前向きな言葉も出た。レベルアップを期して6月に資生堂に移籍した高島は、昨年の世界選手権から順位を二つ上げ「後半も粘って走ることができた」と収穫を口にした。所属先で鈴木の後輩の関根も「4年後の五輪にも出場できるように頑張っていきたい」と再挑戦を期した。