山県さすがの安定感 史上2人目 2大会連続となる準決勝進出
「リオ五輪・陸上・男子100m・予選」(13日、五輪スタジアム)
男子100メートルの予選が行われ、山県亮太(24)=セイコーホールディングス=が10秒20で8組2位に入り、14日の準決勝進出を決めた。
日本勢屈指の安定感は、2度目の夢舞台でも揺らがない。山県は持ち前のスタートから飛び出し先行すると、そのまま2番手でフィニッシュ。ロンドン五輪に続く2大会連続の準決勝進出は、64年東京、68年メキシコ五輪の飯島秀雄以来史上2人目の快挙となった。
「緊張で大変だったけど、スタートからは自分のレースができた」と胸をなで下ろした。スタートが仕切り直しとなったが、号砲への反応時間はトップの0秒111。ロンドン五輪でも日本人五輪最高タイムの10秒07を出すなど大一番で結果を残せる強さがある。
「気がついたら『また帰ってきたよ、ここに』ってつぶやいてました」。故障もスランプも経験し、一回り大きくなって帰ってきた五輪の舞台。日本人84年ぶりのファイナリストへ、再びスタートダッシュを決める。