110mハードル矢沢、再レースも予選敗退 「ちょっと急すぎたかな」
「リオ五輪・陸上男子110mハードル・予選」(15日、五輪スタジアム)
日本の矢沢航(デサント)が一度は予選敗退となったが、天候条件が矢沢の走った1組と雨による中断明けの3組以降とで大きく異なったため、再レースが行われた。しかし、矢沢は13秒88に終わり、予選敗退があらためて決まった。
予選から準決勝には各組4位と、それ以外の選手からタイムで上位4人が進める規定になっている。矢沢は1組の6着で、タイム順でも上位4人に入れなかったが、1組と2組は雨中でのレースとなったため、3組以降の選手とタイムを競うには公正な状況とは言えなかった。
再レース前の段階でタイムにより準決勝に進むボーダーは13秒66で、このタイムを切ることが準決勝進出の条件となっていた。
矢沢は「せっかくのチャンスだったんですけど、しっかり力を出し切れなかったのはとても残念です」と無念のひと言。一度テントに戻った後に、天候の違いによる再レースの開催や、準決勝進出に13秒66が必要ということを聞かされた。
自己ベストが13秒47の矢沢にとって、不可能ではないタイムではあったが、チャンスを生かせず。「ちょっと急すぎたかなっていうのは…。言い訳になっちゃうんであれなんで。今の実力がこれぐらいだってはっきり分かったので、受け止めます」と、さばさばと振り返った。