奥原 韓国選手33分圧倒!エース悲願のメダルへ同部屋ガチンコ宣言
「リオ五輪・バドミントン女子シングルス・1回戦」(15日、リオ中央体育館)
女子シングルスの決勝トーナメント1回戦が行われ、世界ランク6位の奥原希望(21)=日本ユニシス=は同17位のペ・ヨンジュ(韓国)に2-0、同12位の山口茜(19)=再春館製薬所=は同4位のラチャノック・インタノン(タイ)に2-0とそれぞれストレート勝ちした。2人は16日(日本時間17日午前7時40分)の準々決勝で直接対戦することになり、この種目で日本勢初の4強入りが決まった。
日本のエースが存在感を誇示した。世界ランク6位の奥原が同17位のペ・ヨンジュを寄せ付けず。2ゲーム通じてわずか13失点、33分間でベスト8進出を決めた。第1ゲームでは右目にシャトルが直撃するアクシデントもあったが、自在なショットで相手を翻弄(ほんろう)。「完璧な試合ができた。このパフォーマンスが決勝で出せたらよかったのに」と振り返るほど出色の内容だった。
男女通じてシングルスでは日本勢初の4強入りを懸け、山口との日本人対決に臨む。「変わらず自分のプレーをするのが一番。それぞれいろんな人の思いを背負ってこの場に立っているので、ベストパフォーマンスを出して、ガチンコでぶつかり合えたら」と“宣戦布告”した。
同じ身長156センチの2人は選手村で同部屋。山口はリビングでゲームをしたりテレビを見たりして過ごし、奥原は北川景子主演のドラマ「家を売るオンナ」などの動画を見てリラックスしているという。「きょうは月9を見ようかな」といたずらっぽく笑うなど過剰に意識し合うことはない。
3学年下の山口との対戦成績は奥原の5戦全勝で全てストレート勝ち。ジュニア時代も含めると7戦全勝と圧倒的優位は動かない。日本にいる担当トレーナーの片山卓哉さん(44)と連絡を取り合い、体の軸のブレを修正。3月に日本勢として39年ぶりに全英オープンを制した頃より「今の方が(状態が)上がっている」と自信を隠さない。11年に全日本総合選手権を史上最年少の16歳8カ月で制して“スーパー高校生”と呼ばれた。悲願のメダル獲得を、後輩に譲るつもりはない。