沢野堂々7位!日本勢64年ぶり入賞!
「リオ五輪・陸上男子棒高跳び・決勝」(15日、五輪スタジアム)
男子棒高跳びは沢野大地(35)=富士通=が5メートル50で7位に入った。日本勢では1952年ヘルシンキ五輪6位の沢田文吉以来64年ぶりの入賞となった。ダシルバ(ブラジル)が6メートル03の五輪新記録で優勝した。
2大会ぶりの五輪でベテランが底力を発揮した。沢野が5メートル50を跳んで7位。3度目の五輪で自己最高成績を収め「いい試合ができた。体も動いたし、いつも通りできた」と安ど感を漂わせた。
雨の影響で競技が遅れ、横になって体力を温存した。約1時間後に始まると、5メートル50を1回目でクリアしてガッツポーズ。5メートル65は3回目に体がバーをかすめて失敗し、思わず天を仰いだが、堂々の入賞。「(予選から)中1日でこういう戦いができて、まだまだできるという思いが生まれた」と自信を口にした。
4年前の悔しさを原動力にはい上がった。ロンドン五輪は参加標準記録Aの5メートル72を跳んでいたが、日本選手権で敗れたことが響いて代表から漏れた。「五輪に行きたい気持ちは変わらなかった。諦めなかった」と向上心を保ち、ことしは日本選手権後の記録会で参加標準記録を突破。執念の代表入りを果たした。
日大で専任講師も務める。5メートル83の日本記録を樹立した2005年に比べて体重は約7キロ減の74キロで疲労も感じやすくなったという。それでも跳躍時での効率的な力の発揮の仕方を身につけ、存在感を示した。